概要
ランダム単語法(Random Word Technique)は、解決したい課題とは全く無関係な単語をランダムに選び出し、それを刺激(トリガー)として強制的に新しいアイデアを結びつける技法です。人間の脳の「連想する力」を利用して、論理的な思考では辿り着けないジャンプした発想を生み出します。
いつ使うか
- ブレインストーミングが停滞した時
- 完全に新しい切り口が欲しい時
- 独創的なネーミングやキャッチコピーを考えたい時
説明
実施手順
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課題の確認
- 何についてアイデアを出したいか明確にします。
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ランダム単語の抽出
- 辞書を適当に開く、本を適当に指差す、単語生成アプリを使うなどして、課題とは全く関係のない名詞を1つ選びます。
- 例:「カバ」「飛行機」「バナナ」「南極」
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連想と結合
- その単語から連想される特徴やイメージを書き出します。
- 課題と無理やり結びつけてアイデアを作ります。
なぜ効果があるのか?
脳は関係ないもの同士を結びつけようとする時、普段使っていない神経回路を使います。これにより「思考の枠(メンタルブロック)」が外れ、意外な組み合わせが生まれます。
使用例
例:新しい椅子のデザイン
ランダム単語:「トマト」
連想
- 赤い、丸い、瑞々しい、皮が弾ける、ヘタがある、潰れやすい、冷やすと美味しい…
アイデア結合
- 丸い → 包み込むようなボール型の椅子。
- 皮が弾ける → 座ると中からクッションが出てくる椅子。
- ヘタ → 緑色のアクセントがついたデザイン。
- 潰れやすい → 体重に合わせて形が変わるビーズクッション素材の椅子。
AI活用
AIはランダムな単語を出すのが得意です。無限にトリガーを提供してくれます。
プロンプト例
# 命令書
あなたは発想のアシスタントです。
1. 以下のテーマとは全く関係のないランダムな名詞を3つ挙げてください。
2. その単語から連想される特徴を使って、テーマに関するユニークなアイデアを強制的に作ってください。
# テーマ
[ここにテーマを入力]