創意工夫リファレンス

ランダム単語法

作成: 2025/12/30 更新: 2025/12/30

概要

ランダム単語法(Random Word Technique)は、解決したい課題とは全く無関係な単語をランダムに選び出し、それを刺激(トリガー)として強制的に新しいアイデアを結びつける技法です。人間の脳の「連想する力」を利用して、論理的な思考では辿り着けないジャンプした発想を生み出します。

いつ使うか

  • ブレインストーミングが停滞した時
  • 完全に新しい切り口が欲しい時
  • 独創的なネーミングやキャッチコピーを考えたい時

説明

実施手順

  1. 課題の確認

    • 何についてアイデアを出したいか明確にします。
  2. ランダム単語の抽出

    • 辞書を適当に開く、本を適当に指差す、単語生成アプリを使うなどして、課題とは全く関係のない名詞を1つ選びます。
    • 例:「カバ」「飛行機」「バナナ」「南極」
  3. 連想と結合

    • その単語から連想される特徴やイメージを書き出します。
    • 課題と無理やり結びつけてアイデアを作ります。

なぜ効果があるのか?

脳は関係ないもの同士を結びつけようとする時、普段使っていない神経回路を使います。これにより「思考の枠(メンタルブロック)」が外れ、意外な組み合わせが生まれます。

使用例

例:新しい椅子のデザイン

ランダム単語:「トマト」

連想

  • 赤い、丸い、瑞々しい、皮が弾ける、ヘタがある、潰れやすい、冷やすと美味しい…

アイデア結合

  • 丸い → 包み込むようなボール型の椅子。
  • 皮が弾ける → 座ると中からクッションが出てくる椅子。
  • ヘタ → 緑色のアクセントがついたデザイン。
  • 潰れやすい → 体重に合わせて形が変わるビーズクッション素材の椅子。

AI活用

AIはランダムな単語を出すのが得意です。無限にトリガーを提供してくれます。

プロンプト例

# 命令書
あなたは発想のアシスタントです。
1. 以下のテーマとは全く関係のないランダムな名詞を3つ挙げてください。
2. その単語から連想される特徴を使って、テーマに関するユニークなアイデアを強制的に作ってください。

# テーマ
[ここにテーマを入力]

関連項目