創意工夫リファレンス

マトリクス法

作成: 2025/12/30 更新: 2025/12/30

概要

マトリクス法(Matrix Method)は、2つの要素(軸)を交差させた表(マトリクス)を作り、その交点にある空白を埋めることでアイデアを発想する技法です。2軸で整理することで、漏れなくアイデアを出したり、未開拓の領域(ブルーオーシャン)を見つけるのに役立ちます。

いつ使うか

  • 新商品のターゲットやポジションを決めたい時
  • 既存のアイデアの抜け漏れをチェックしたい時
  • 競合分析を行いたい時

説明

基本手順

  1. 2つの軸を決める

    • テーマに関連する重要な要素を2つ選び、縦軸と横軸に設定します。
    • 軸の選び方が成否を分けます。対立する概念(「高い・安い」「個人・法人」)などがよく使われます。
  2. マトリクスを作る

    • 2×2の4象限、あるいは3×3などの表を作ります。
  3. 現状をマッピングする

    • 既存の商品やアイデアを該当するマスに配置します。
  4. 空白(ニッチ)を探す

    • 何も埋まっていないマスは、まだ誰も手をつけていないチャンス領域の可能性があります。そこを埋めるアイデアを考えます。

軸の例

  • 商品開発: 「価格(高・低)」×「機能(多・少)」
  • ターゲット: 「年齢(若・老)」×「性別(男・女)」
  • コンテンツ: 「論理的・感情的」×「初心者・上級者」

使用例

例:新しいカフェのコンセプト開発

軸の設定

  • 縦軸:滞在時間(短い・長い)
  • 横軸:会話(あり・なし)

マッピングと発想

  1. 短・会話あり: スタンドコーヒー、テイクアウト専門店
  2. 長・会話あり: 一般的なカフェ、ファミレス
  3. 短・会話なし: 自販機コーナー、駅ナカの立ち食い
  4. 長・会話なし: ???(空白)

アイデア

  • 空白の「長・会話なし」を埋めるコンセプト。
  • → 「私語厳禁の読書専用カフェ」「一人作業に没頭するための自習室カフェ」

AI活用

AIにマトリクスの軸を提案させたり、空白を埋めさせるプロンプトです。

プロンプト例

# 命令書
以下のテーマについて、新しいアイデアを見つけるための「2軸のマトリクス」を作りたいです。有効そうな軸の組み合わせを3パターン提案してください。

# テーマ
[ここにテーマを入力:例:新しい旅行サービス]

# 出力形式
1. 軸A(〇〇 vs 〇〇) × 軸B(△△ vs △△)
   - このマトリクスで何が見えるか:

関連項目