概要
マトリクス法(Matrix Method)は、2つの要素(軸)を交差させた表(マトリクス)を作り、その交点にある空白を埋めることでアイデアを発想する技法です。2軸で整理することで、漏れなくアイデアを出したり、未開拓の領域(ブルーオーシャン)を見つけるのに役立ちます。
いつ使うか
- 新商品のターゲットやポジションを決めたい時
- 既存のアイデアの抜け漏れをチェックしたい時
- 競合分析を行いたい時
説明
基本手順
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2つの軸を決める
- テーマに関連する重要な要素を2つ選び、縦軸と横軸に設定します。
- 軸の選び方が成否を分けます。対立する概念(「高い・安い」「個人・法人」)などがよく使われます。
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マトリクスを作る
- 2×2の4象限、あるいは3×3などの表を作ります。
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現状をマッピングする
- 既存の商品やアイデアを該当するマスに配置します。
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空白(ニッチ)を探す
- 何も埋まっていないマスは、まだ誰も手をつけていないチャンス領域の可能性があります。そこを埋めるアイデアを考えます。
軸の例
- 商品開発: 「価格(高・低)」×「機能(多・少)」
- ターゲット: 「年齢(若・老)」×「性別(男・女)」
- コンテンツ: 「論理的・感情的」×「初心者・上級者」
使用例
例:新しいカフェのコンセプト開発
軸の設定
- 縦軸:滞在時間(短い・長い)
- 横軸:会話(あり・なし)
マッピングと発想
- 短・会話あり: スタンドコーヒー、テイクアウト専門店
- 長・会話あり: 一般的なカフェ、ファミレス
- 短・会話なし: 自販機コーナー、駅ナカの立ち食い
- 長・会話なし: ???(空白)
アイデア
- 空白の「長・会話なし」を埋めるコンセプト。
- → 「私語厳禁の読書専用カフェ」「一人作業に没頭するための自習室カフェ」
AI活用
AIにマトリクスの軸を提案させたり、空白を埋めさせるプロンプトです。
プロンプト例
# 命令書
以下のテーマについて、新しいアイデアを見つけるための「2軸のマトリクス」を作りたいです。有効そうな軸の組み合わせを3パターン提案してください。
# テーマ
[ここにテーマを入力:例:新しい旅行サービス]
# 出力形式
1. 軸A(〇〇 vs 〇〇) × 軸B(△△ vs △△)
- このマトリクスで何が見えるか: