創意工夫リファレンス

水平思考

作成: 2025/12/29 更新: 2025/12/29

概要

水平思考(Lateral Thinking / ラテラルシンキング)は、エドワード・デボノが提唱した創造的思考法です。論理的に深掘りする「垂直思考」とは対照的に、既存の枠組みや前提を疑い、横に広げて全く新しい視点からアイデアを見つけ出すアプローチです。

いつ使うか

  • 既存のやり方では解決しない問題に直面した時
  • 常識や前提を疑いたい時
  • ブレイクスルーが必要な時
  • イノベーティブなアイデアを出したい時

説明

垂直思考との違い

垂直思考(論理的)水平思考(創造的)
正しい答えを求める新しい答えを探る
論理の積み重ね飛躍、ジャンプ
問題を深く掘り下げる問題を横に広げる
「なぜ?」を追求「もしも?」を探る
効率的効果的

水平思考のテクニック

  1. 前提を疑う

    • 「当たり前」と思っていることを問い直す。「なぜそうなっている?」「本当にそうでなければならない?」
  2. ランダム刺激

    • 無関係なものを強制的に結びつけて発想する。辞書をランダムに開いた単語と問題を結びつけるなど。
  3. 挑発(Po)

    • あえて非現実的・非論理的な仮定を置く。「もし重力がなかったら?」「もしお金が無限にあったら?」
  4. 逆転

    • 因果関係や順序を逆にしてみる。「売る」ではなく「買ってもらう」、「教える」ではなく「発見させる」。

使用例

例:病院の待ち時間問題

垂直思考のアプローチ

  • 診察の効率化(手順改善)
  • 医師の増員
  • 予約システムの最適化

水平思考のアプローチ

  • 「待ち時間」という問題を「待つことが苦痛」に再定義
  • 待合室を楽しい場所にする(カフェ、本屋、ゲーム)
  • 待ち時間をなくすのではなく、待ち時間を有益な時間に変える(健康セミナー、ストレッチ指導)

AI活用

プロンプト例

# 命令書
以下の問題について、「水平思考」のアプローチで解決策を考えてください。まず問題の前提や常識を3つ挙げ、それぞれを疑う(逆転する、極端にする)ことで新しいアイデアを導いてください。

# 問題
[ここに問題を入力]

関連項目