概要
英雄の旅(The Hero’s Journey / ヒーローズ・ジャーニー)は、神話学者ジョセフ・キャンベルが世界中の神話を研究して発見した、普遍的な物語のパターンです。主人公が日常世界から非日常世界へ旅立ち、試練を乗り越えて変容し、帰還する構造を持ちます。
いつ使うか
- 壮大なアドベンチャーやファンタジーを書きたい時
- 主人公の内面的成長を描きたい時
- 観客が感情移入しやすい普遍的な物語を作りたい時
説明
12のステージ(クリストファー・ヴォグラー版)
- 日常世界: 主人公の普通の日常。
- 冒険への召命: 変化を求める呼びかけ(事件、使命など)。
- 召命の拒否: 恐れや義務から冒険を拒む。
- 賢者との出会い: 導き手(メンター)が現れ、助言や道具を与える。
- 第一関門突破: 日常世界を離れ、非日常世界(特別な世界)へ。
- 試練、仲間、敵: 新しい世界でのテスト、仲間の獲得、敵との対峙。
- 最も危険な場所への接近: 最大の試練がある場所に近づく。
- 最大の試練: 死と再生。主人公が最も追い詰められる瞬間。
- 報酬: 試練を乗り越え、宝(知恵、力、愛など)を得る。
- 帰路: 日常世界への帰還を開始。追跡や新たな危機も。
- 復活: 最後の試練。学んだことを総動員して勝利する。
- 宝を持っての帰還: 変容した主人公が日常世界に帰り、世界に恩恵をもたらす。
使用例
例:映画『マトリックス』
- 日常世界:コンピュータプログラマーとしてのネオの生活
- 冒険への召命:謎のメッセージ「マトリックスとは何か」
- 召命の拒否:逃げようとするが、捕まる
- 賢者との出会い:モーフィアスとの出会い
- 第一関門突破:赤い薬を飲み、現実世界へ
- 試練、仲間、敵:訓練、仲間との絆、エージェント・スミス
- 最も危険な場所への接近:預言者に会いに行く
- 最大の試練:モーフィアスを救うためマトリックスに侵入、銃撃戦
- 報酬:モーフィアスの救出、自分が「選ばれし者」だと気づき始める
- 帰路:現実世界への脱出中、攻撃を受ける
- 復活:エージェントに殺されるが、復活し、マトリックスを「見る」
- 宝を持っての帰還:覚醒したネオとして、人類解放の戦いへ
AI活用
プロンプト例
# 命令書
以下のあらすじを「英雄の旅(12のステージ)」のフレームワークに当てはめて詳細化してください。
# あらすじ
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