創意工夫リファレンス

ストーリーボード

作成: 2025/12/30 更新: 2025/12/30

概要

ストーリーボード(Storyboard)は、ユーザーが製品やサービスを利用する一連の流れを、イラストや写真を使ったコマ割り漫画の形式で描いたものです。映画制作の絵コンテから派生した手法で、ユーザー体験(UX)を視覚的に共有し、具体的な利用シーン(コンテキスト)を検証するのに使われます。

いつ使うか

  • アイデアの利用シーンを具体的にイメージしたい時
  • チームやステークホルダーにサービスの価値を分かりやすく伝えたい時
  • プロトタイプを作る前のシナリオ検証に

説明

なぜ絵で描くのか?

「便利なアプリです」と言葉で説明するより、ユーザーが「困っている場面」→「アプリを使う場面」→「解決して笑顔になる場面」を絵で見せた方が、共感を得やすく、細部の矛盾(例:満員電車でその操作は無理など)に気づきやすくなります。

構成要素

通常、4〜8コマ程度で構成します。

  1. 設定(Setting): ユーザー、場所、抱えている課題。
  2. きっかけ(Trigger): サービスを使おうと思う瞬間。
  3. 操作・体験(Action): 実際に使っている様子。
  4. 解決・結末(Result): 課題が解決され、ハッピーになった状態。

実施手順

  1. シナリオを決める

    • 誰が、どんな状況で、どうなる話を描くか決めます。
  2. コマ割りをする

    • 必要なシーンを書き出します(箇条書きでOK)。
  3. ラフを描く

    • 上手な絵である必要はありません。棒人間(スティックフィギュア)で十分です。
    • 吹き出しでセリフや思考を補足します。

使用例

例:フードデリバリーアプリの提案

  1. コマ1: 雨の夜。仕事で疲れて帰宅した主人公。「冷蔵庫が空だ…買い物に行く元気もない」
  2. コマ2: アプリを開く。「お、温かいスープがある」
  3. コマ3: 注文して30分後、配達員が玄関に。「お待たせしました!」
  4. コマ4: 部屋で温かいスープを飲み、「生き返った〜」と笑顔に。

AI活用

画像生成AIを使ってストーリーボードを作成する、あるいはテキストAIにシナリオを書かせるプロンプトです。

プロンプト例

# 命令書
以下のサービスの利用シーンを描くストーリーボードの構成案(4コマ)をテキストで作成してください。画像生成AIに入力するためのプロンプト(英語)も併記してください。

# サービス
[ここにサービスを入力]

# 出力形式
- コマ1(課題): [シーンの説明] / [画像生成プロンプト]
- コマ2(解決策): ...
- コマ3(体験): ...
- コマ4(結果): ...

関連項目