概要
オズボーンのチェックリスト(Osborn’s Checklist)は、ブレインストーミングの考案者アレックス・F・オズボーンが作った、アイデア発想のための9つの質問リストです。SCAMPER法の元になった技法であり、アイデアに行き詰まった時に視点を強制的に切り替えるのに役立ちます。
いつ使うか
- アイデア出しが停滞した時
- 既存のアイデアをさらに発展させたい時
- 漏れなく多角的に検討したい時
説明
9つのチェックリスト
- 転用(Other uses):他に使い道はないか?
- 応用(Adapt):他からアイデアを借りられないか?
- 変更(Modify):色、形、音、匂いなどを変えられないか?
- 拡大(Magnify):大きく、長く、強く、回数を増やせないか?
- 縮小(Minify):小さく、短く、軽く、省略できないか?
- 代用(Substitute):代わりの人、物、材料、場所はないか?
- 再配置(Rearrange):順序、配置、パターンを変えられないか?
- 逆転(Reverse):逆に、反対に、裏返しにできないか?
- 結合(Combine):混ぜる、合体させる、ユニット化できないか?
実施手順
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テーマの設定
- 改善・発展させたい対象を明確にします。
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リストへの当てはめ
- 9つの質問を順番に対象に投げかけます。
- 無理やりにでも答えてみることで、意外な発想が生まれます。
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アイデアの記録
- 思いついたことは些細なことでもメモします。
使用例
例:傘(雨傘)の新しいアイデア
- 転用:日傘、杖、護身用具、アンテナ、照明の反射板
- 応用:植物の葉っぱの構造を真似る、テントの構造を応用する
- 変更:透明にする、光るようにする、四角い形にする
- 拡大:巨大なビーチパラソル、全身を覆うカプセル型
- 縮小:折りたたみ傘、ペンサイズの極小傘、頭に被るだけの傘
- 代用:骨組みを空気(エアカーテン)にする、布を撥水シートにする
- 再配置:柄を端につける、骨組みを外側にする
- 逆転:閉じた時に濡れた面が内側になる(逆さ傘)、下から風を送って雨を吹き飛ばす
- 結合:扇風機付き傘、スマホホルダー付き傘、鞄と一体化した傘
AI活用
AIにオズボーンのチェックリストを適用させるプロンプトです。
プロンプト例
# 命令書
以下のテーマについて、オズボーンのチェックリスト(9つの視点)を使ってアイデアを広げてください。各視点につき2〜3個の具体案を出してください。
# テーマ
[ここにテーマを入力]
# チェックリスト項目
1. 転用(Other uses)
2. 応用(Adapt)
3. 変更(Modify)
4. 拡大(Magnify)
5. 縮小(Minify)
6. 代用(Substitute)
7. 再配置(Rearrange)
8. 逆転(Reverse)
9. 結合(Combine)