創意工夫リファレンス

マインドマップ

作成: 2025/12/29 更新: 2025/12/29

概要

マインドマップ(Mind Map)は、英国のトニー・ブザンが提唱した思考の表現方法です。中心となるテーマから放射状にキーワードやイメージを広げていくことで、脳の自然な働きに近い形で思考を整理・発想することができます。

いつ使うか

  • アイデアを自由に広げたい時
  • 複雑な情報を整理・構造化したい時
  • 記憶の定着を図りたい時
  • プレゼンの構成や計画を練る時

説明

基本ルール / 特徴

マインドマップには、思考を活性化させるためのいくつかのルールがあります。

  1. 中心から始める

    • 用紙の中心にメインテーマ(セントラルイメージ)を描きます。
  2. 放射状に広げる

    • 中心から太い枝(メインブランチ)を伸ばし、そこからさらに細い枝(サブブランチ)を広げていきます。
  3. キーワードで書く

    • 長い文章ではなく、単語(キーワード)で記述します。これにより連想が広がりやすくなります。
  4. イメージや色を使う

    • 文字だけでなく、イラストや記号、多様な色を使うことで右脳を刺激し、記憶に残りやすくします。

実施手順

  1. 準備

    • 参加者: 1人〜複数人
    • 時間: 15〜30分程度
    • 必要なもの: 無地の紙(A4以上推奨)、カラーペン、色鉛筆
  2. ステップ1:中心イメージを描く

    • 用紙を横長に置き、中心にテーマを表す絵や文字を描きます。3色以上使うのが推奨されます。
  3. ステップ2:メインブランチを伸ばす

    • 中心から太い枝を曲線で伸ばし、テーマに関連する主要なキーワードを乗せます。
  4. ステップ3:詳細を広げる

    • メインブランチの先から枝分かれさせ、より詳細な情報を書き込んでいきます。連想ゲームのように次々と広げていきます。

よくある失敗と対処法

失敗1:文章で書いてしまう

  • 対処法:意識的に「単語」に区切るようにします。文章にしてしまうと、そこで思考が完結してしまい、広がりが止まってしまいます。

失敗2:きれいに書こうとしすぎる

  • 対処法:マインドマップは思考のプロセスそのものです。美しさよりも、思考の流れを止まないことを優先しましょう。殴り書きでも構いません。

失敗3:枝が偏ってしまう

  • 対処法:空白が目立つ部分があれば、あえてそこに枝を伸ばし、「ここには何が入るか?」と自問することで、新しい視点が見つかります。

使用例

例1:自己分析

テーマ:「自分の強み・将来」

実施

  • 中心の自分から「仕事」「趣味」「性格」「スキル」などのメインブランチを展開。

結果(抜粋)

  • 仕事 → 企画 → プレゼン → 資料作りが得意
  • 趣味 → 映画 → 分析 → ストーリー構成が好き
  • 性格 → 好奇心旺盛 → 新しいガジェット

その後

  • 「資料作り」と「ストーリー構成」の共通点から、「わかりやすく伝える技術」が自分のコアスキルであると再認識。

例2:ブログ記事の構成案

テーマ:「リモートワークのコツ」

結果(抜粋)

  • 環境 → 椅子、デスク、照明、防音
  • ツール → Zoom、Slack、Notion、タイマー
  • メンタル → 切り替え、運動、着替え、散歩
  • コミュニケーション → 雑談、スタンプ、カメラON

その後

  • 枝ごとに見出しを立て、そのまま記事の構成として採用。

AI活用

生成AIを活用して、マインドマップの構成案を出力させるプロンプトです。Mermaid記法などで出力させれば、対応ツールで図として表示できます。

プロンプト例

# 命令書
以下のテーマについて、マインドマップの構成案を作成してください。
出力はMarkdownのリスト形式(インデントを使用)で行ってください。

# テーマ
[ここにテーマを入力:例:新しいカフェのコンセプト]

# 制約条件
- 中心テーマから4〜6つのメインブランチを展開してください
- 各ブランチは3階層以上の深さまで掘り下げてください
- 具体的でユニークなキーワードを含めてください

Mermaid記法での出力例

# 命令書
以下のテーマについて、マインドマップをMermaid記法で作成してください。

# テーマ
[ここにテーマを入力]

関連項目